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砂糖はどうやってできるの?ビート畑から製糖工場まで見学してきました

  • 2019.11.08 Friday
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    10月中旬から下旬になると、北海道ではビート(てんさい)の収穫が始まります。荷台いっぱいのビートを製糖工場に運ぶトラックが道路を行き交う様子は、冬の到来を告げる風物詩でもあります。

     

    国内の砂糖生産量の約75%を占めているのがビートです。ビートは寒いところに育つ作物なので、北海道の畑作地帯ではよく見かけるものの、さすがに工場で砂糖になる行程を見る機会はありません。

     

    今回、息子の「砂糖はどうやってできるの?」に答えられなかったことをきっかけに、見学ツアーに参加してきました。その様子を紹介しますね。

     

     

    おじゃましたのは、帯広市の隣町、芽室町にある広大なビート畑。道民にとっては見慣れた景色でして、敷地を東京ドーム何個分と表現されるとかえってピンときません。

     

    ホウレンソウに間違えられることが多いビートですが、それもそのはず、ホウレンソウと同じヒユ科です。

     

    3月にハウスで種を撒いて育て、5月に畑に移植し、10月にようやくここまでの大きさに育って収穫を待つのみとなりました。

     

     

    農家さんの協力のもと、ビート畑に入らせてもらいます。

     

    畑に病原菌を持ち込まないよう、長靴は予めきれいに洗ってあります。いちど菌が入りこむと、元に戻すのに数十年かかることもあるそうです。土は農家さんが代々作り上げてきた財産ですから、勝手に入らないようにしたいですね。

     

    これがビートです。漢字で甜菜(テンサイ)。別名サトウダイコン(砂糖大根)ともよばれています。

     

    明治3年に初めて北海道で栽培され、今では連作障害を防ぐための「畑作4品」の一つになっています。輪作っていうんですけどね、「小麦➡豆類➡ビート➡馬鈴薯」を順番に作るのが基本形になっているんですよ。

     

    根の白い部分がお砂糖になります。

     

     

    我が家が収穫したビートは2.8kg、糖度は18.1%。メロンで16%くらいですから、とんでもなく甘いです。

     

     

    生のビートを試食したらスイーツのように甘くて美味しいので、息子がやめられなくなりました。最近はビートを料理に使う例も出てきているとかで、それも納得の美味しさでした。

     

    この後、近くにある、スズラン印のお砂糖を作っている日本甜菜製糖株式会社に移動します。地元では日甜(にってん)の愛称で呼ばれています。

     

     

    工場に運ばれてきたビートは、泥や葉を落として工場内部へと運ばれていきます。敷地内はビートの甘くてえぐみのある臭いが充満しています。

     

     

    キレイになったビートは、スティック状に刻まれ、お湯で糖分を煮出します。煮出したあとのビートはまるで切り干し大根。

     

     

    工場内はどこも常夏で、いちばん温度が高い部屋は45℃もあり、全身から汗が噴き出してくるほど。もちろんそこには人が常駐することはなく、モニター監視だそうです。そりゃそうだ。

     

     

    糖分を含んだ煮汁を作るためのいくつもの行程を経てゆきます。

     

     

     

    最後は遠心分離機で砂糖と糖蜜に分けます。

     

    ビートの糖液から遠心分離機で分けられた砂糖は、結晶の大きさの違いで、上白糖<グラニュー糖<白双糖(しろざらとう)に分けられ、白双糖を過熱したものが中双糖(ちゅうざらとう)になります。

     

    糖蜜を3回過熱したものが三温糖。オリゴ糖を抽出したものがオリゴ糖になります。

     

    ここではグラニュー糖が作られていました。

     


     

    見学ツアーに参加したのは、息子がビート畑を見て、質問してきたのがきっかけ。

     

    「どうやって砂糖ができるの?」

     

    「ん〜、わかんない。」

     

    テレビで見たことはありましたが、実体験が伴っていないと、案外身に付いていないものですよね。

     

    見学ツアーでは五感をフル稼働。畑で泥だらけになってビートを抜き、汗が噴き出すほど暑い工場のなかで、ビートの甘くて泥臭い香りに包まれながら見たものは、体にしっかり刻みこまれたと思います。大人になっても忘れないはず。

     

    ビートは冷涼な気候で育つ作物ですが、最近は暑くなってビートがとれなくなっていると聞きました。そのため、他の作物に切り替える農家さんも増えてきたそうです。

     

    身近なところまで温暖化の影響が押し寄せてきていることを実感できたのも、大きな収穫です。