Okurimono

カシミヤベビー服専門店 okurimono のブログです

ブログカテゴリー

最近の記事

カレンダー

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

過去の記事



Yahoo! JAPAN

  • ウェブ全体を検索
  • ブログ内を検索

naocoのカシミヤニット帽を購入しました

  • 2017.11.05 Sunday
  • 0

    しばらくぶりに、自分のためのカシミヤを買いました。

     

    カシミヤニット作家naocoさんのニット帽です。

     

     

    わたしの住む釧路市のお隣、帯広市の百貨店で

    ポップアップのお店を出されるということで行ってきました。

     

    一番の目当ては帽子だったので

    自分のパーソナルカラーチャートも持参する念のいれよう。

     

    顔周りにくるものだから、自分に合っている色かどうかはすごく大切!

    印象がまったく変わるんですよ。

     

    2色ともわたしにぴったりの色を使った帽子を手に入れて

    片道2時間30分のドライブが何の苦にもなりませんでした(笑)

     

    子どもの頃から、顔や首まわりにチクチクする素材が当たると

    かゆくなるので苦手です。

     

    年を重ねるごとに顕著になってきて

    最近では自分の髪の毛が顔に触れてもかゆくなるという・・・。

     

    だから、帽子やマフラーはカシミヤのみです。

     

     

    初めて自分でカシミヤを買ったのは、今から25年ほど前になります。

     

    購入したのは半袖とカーディガンの黒のアンサンブルニット。

     

    記憶があいまいですが、たしか8万円ほどしたような・・・

    普通のOLにとってずいぶんと背伸びした買い物でした。

     

    その頃、カシミヤといえば

    黒やワインカラーといったダークな色合いばかりでしたね。

     

    カシミヤとはそんなもの、というイメージがあったのですが

    実のところは、高価なホワイトカシミヤが欧米に買われてしまって

    日本は等級が低いダークカラーのカシミヤしか手に入れることが

    できなかったのが本当のところだそうです。

     

    カシミヤの糸は染色や脱色によってもダメージを受けます。

     

    わたしが扱ってきた商品のなかにも、同じアイテムでも色違いで

    手触りがまったく違うものがありました。

     

    無染色、無脱色のカシミヤってどんな肌触りだろうか?

     

    きっと素晴らしい風合いなんだと思います。

     

    いつか無染色、無脱色のピュアなカシミヤ糸で

    okurimonoオリジナルの商品を作ってみたいなぁと夢見ています。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     




    カシミヤはなぜ暖かい? その秘密は空気です

    • 2015.12.09 Wednesday
    • 0
      季節柄、多くの方に読まれている記事をリライトしました。
       
      空気の層をまとう
       
      当然ですが、いちばんの熱源体は人の体です。
       
      暖かさを保つには、体から出る熱をどれだけ逃がさないかがポイ
      ント
      です。熱を服の内側に閉じ込めてなるべく逃がさないようにす
      るには、外から冷気がなるべく入ってこないようにすることも大切で
      す。
       
      それには、空気の層を着ること。
       
      カシミヤなどのウールは、繊維と繊維の間に空気をたくさん含み
      ます。繊維が細かければ細かいほど、温かい空気を蓄えるスペ
      ースもたくさん確保できます

       
      たとえば窓。北海道では住宅の窓は2重窓が一般仕様です。わた
      しが今パソコンに向かっている部屋は、外側サッシのガラスが2重
      で、更に内側に1枚ガラスのサッシがあります。
       
       
      こんな風に空気を蓄えるスペースをたくさん確保しているのが、寒
      冷地の住宅です。原理は同じなんですよね。
       
      空気は熱を伝えにくい性質があるんですが、カシミヤなどのウール
      はたくさん空気を蓄えることができるので、熱を伝えない度合は繊
      維の中でもトップクラス。合成繊維の約5分の1です。
       
      わたしが趣味にしている登山の世界でも、一般的な衣料と同じくフ
      リース素材のような化学繊維の衣類が主流になっています。

      フリースって、軽くて安くてカラフルですもんね。ウールは重たいし
      手編みのセーターに代表されるような垢抜けない印象です。
       
      ところが最近、このウールの熱伝導率の低さや湿気を吸着するとき
      に出す熱(吸着熱)などに、再び陽の目が当たってきてるんですよ。
       
      冬山で遭難したとき、肌着にウールを着用しているかどうかで生死
      が分かれると言われるほどです。どのアパレルブランドでも、メリノ
      ウールなどの素材を全面に出してくるようになりました。

       
       
      さて、さきほどから「カシミヤなどのウール」とざっくり言ってますが
      カシミヤは獣毛と言われる山羊の毛(カシミヤゴート)でできてい
      ます。

      その細かさたるや、別格です。
       
      繊維の太さがカシミヤは12〜17ミクロン、羊毛は20ミクロン、モヘヤ
      は30〜50ミクロンです。ちなみに人間の髪の毛は100ミクロンほど。
       
      市場に出回っている獣毛で最も細かい毛がカシミヤなんです。
       
      冒頭でも言いましたが、繊維が細かければ細かいほど、たくさんの
      空気を含むことができます。なので、だんぜん暖かいということが
      お判りいただけるかと。
       
      加えて言うなら、繊維が細かければ細かいほど、肌触りもいい
       
      羊毛とカシミヤ、たかが数ミクロンの差じゃない!?と思うかもしれ
      ませんが、その数ミクロンが大きいんですよ。わたしはメリノウール
      のような高価な羊毛も一切受け付けません。
       
      チクチク、かゆくて、たまりません・・・。
       
      唯一大丈夫なのがカシミヤとベビーアルパカなんですが、ベビーア
      ルパカは日本だと入手困難ですからね。結果、わたしの持つほと
      んどのウール製品はカシミヤです。

       
      当店が赤ちゃん用のカシミヤを扱っているのは、カシミヤの持つ暖
      かさもさることながら、繊維の滑らかさ肌触りの良さが、赤ちゃんに
      とっていちばんいいと考えるからでもあるんですね。

      赤ちゃんの肌は大人の3分の1程度しかありません。暖かいうえに
      滑らかな肌触りで、カシミヤ以上のものは無いと思ってます。
       



      カシミヤニットのお手入れ方法、やってはいけない防虫剤の使い方

      • 2015.10.13 Tuesday
      • 0
        カシミヤにとって要注意なのが、虫食いです。犯人は、蛾や昆虫
        の幼虫。これから寒くなるからひと安心?!と思ったら大間違い。

        今の住宅環境は、暖房やエアコンの使用で一年中快適です。
        ということは、虫の心配も一年中しないといけないということ。

         
        混ぜたらキケン!

        防虫剤には大きく4種類あります。そのうち、ピレスロイド系(無臭)
        を除いた3種類について、他の防虫剤と混合して使うのはぜった
        いに避けましょう。


        防虫剤は通常、薬剤が直接気体(昇華)になります。ですが、異な
        る種類の防虫剤【例:パラジクロロベンゼンとショウノウ】を一緒に
        使うと、凝固点が下がって薬剤が溶けだします

        その結果、油性のシミになることがあるんです。

        少しでも成分が残っていると、反応することがあります。臭いがあ
        るときも要注意。完全に臭いを消してから別な種類のものを使った
        ほうが無難です。

        でも、いちいち「成分」なんて覚えてられませんよね。薬剤に詳しく
        ないわたしは、うっかりミスを防ぐためにも、毎回同じ製品を使う
        うにしています。

         
        臭いのある防虫剤は要注意

        ◆無臭のもの
        1.ピレスロイド系
        最近主流なのがこのタイプ。臭いがないので、タンスなどから取り
        出してすぐに着用できるのがメリット。衣類全般に適しています。
        唯一これだけは、他の防虫剤成分と一緒に使うことができます

        ◆臭いがあるもの
        1.ナフタリン
        効き始めが遅いものの、長持ちするという特徴があります。長期間
        効果が持続するので、フォーマルウェアなどの頻繁に着ない衣類
        や毛皮、皮革製品に向いています。

        2.パラジクロロベンゼン
        揮発が早く、消耗も早い。虫のつきやすいウールや絹製品に向い
        ていますが、3ヵ月程度で補充する必要があります。50度以上にな
        ると溶けてシミになることがあります。

        3.ショウノウ
        くすのき由来の自然の穏やかな香りで、古くから着物などの保管に
        使われています。効力はナフタリンとパラクロロベンゼンの中間くら
        い。匂いがなかなか取れないデメリットも。

        これらの臭いのある防虫剤は、違う種類との併用はできません。

         
        防虫剤は衣類の上に置く

        固形薬剤から気化した防虫剤は、空気より重いので下に行こうとし
        ます。衣類の間に挟むのではなく、衣類の上に置くのが効果的で


        効果が発揮できるように、スペースにゆとりをとって、衣類を詰め
        込みすぎないように
        しましょう。

         
        防虫剤を使わなくてもできる方法

        アレルギーなどがあって防虫剤が使えない方には、スチームを当
        てる方法
        をおすすめします。

        衣類の虫食いの犯人「イガ」「コイガ」の卵は、スチームを当てると
        孵化しなくなるそうです。

        ただし、スチームは当てるだけ。スチームを当てながらアイロンを
        押し当てると、カシミアのふんわり感がなくなってしまうから注意して
        くださいね。
         
        ちなみに、カシミヤニットの虫食いを防ぐのは、この順番です。

         
        _箸肪遒鯑れない
        ⇒颪鮖困濾佞韻気擦覆
        M颪鰌朮修気擦覆
        ね鎮遒魘瓩鼎韻覆

         
        防虫剤の出番は「最後の最後」です。
         



        カシミヤニットを簡単に手洗いする方法、知っておくと便利な2つのコツ

        • 2015.10.12 Monday
        • 0
          滑らかな肌触り、空気をまとうような軽さ、包み込むような温かさ。
          カシミヤの良さはよく知られてますが、お手入れ方法となると意外
          と知られてないんですよね。

          カシミヤニットのお手入れは、クリーニングに出すことだと思ってい
          ませんか? たった2つコツを押さえれば、簡単に手洗いできるんで
          すよ。

           
          1.30度以下のぬるま湯で洗う

          カシミヤニットを手洗いする時は、30度以下のぬるま湯で洗いま
          しょう。


          30度以下のぬるま湯は、温かそうだけれど、手を入れると冷たく
          感じる
          水温です。洗剤が溶ければ十分で、もっと冷たくてもかまい
          ません。

          なぜ、水温が高いといけないのか。それは、30度以上の水温で
          カシミヤのキューティクルが開いてしまうから


          カシミヤには、人の毛髪と同じように、毛先に向かって開くキュー
          ティクルがあります。この向きによって、雨や異物が毛の中入って
          こないようにしているのです。

          キューティクルは、乾燥しているときは閉じて、湿気が多い時には
          開き、水分を一定に保つ機能があります。

          洗濯のために水の中に入れると、キューティクルは一斉に水分を
          取り込もうと開きます。この現象は、水温が高いとより顕著になる
          んです。

           
          2.摩擦をさけて短時間で押し洗い

          カシミヤニットを手洗いするときは、摩擦をさけて、1枚ずつ、短時
          間で押し洗いする
          のがおすすめです。

          カシミヤに限らず、ウール製品を手洗いするときにいちばん気がか
          りなのは「縮むこと」ですよね。

          キューティクルが開いた状態で、ゴシゴシ洗って摩擦が生まれる
          とカシミヤのキューティクルどうし絡み合います。それが縮みの
          原因
          です。

          毛玉ができる原理も同じです。糸から出ている小さな繊維に、熱と
          湿度、摩擦が加われば、毛玉の出来上がりです。

          洗濯機の手洗いモードでも大丈夫ですが、他の洗濯物と一緒に洗
          うのは絶対に避けましょう。何度もいいますが、摩擦が生じると縮
          みの原因になるからです。

           
          まとめ

          カシミヤニットを手洗いするときは、30度以下の水温で、摩擦をさ
          けて、1枚ずつ、短時間で押し洗いする
          こと。

          洗剤は、ウール用洗剤やシャンプーがおすすめです。洗い終わっ
          たら、柔軟剤をかけて十分にすすいでください。

          キチンとたたんで脱水機にかけ、完全に水気を取ります。その後
          は形を整えて、バスタオルの上などに平干し。吊るして干すと、型
          崩れしますからやめましょう。

          部分的な目立つ汚れは、指で揉み洗いします。それでも落ちない
          汚れは「シミ」です。
           
          古くからカシミヤが好まれているヨーロッパでは、手洗いすることで
          時間をかけて少しずつ風合いを作り上げることを楽しみます。

          天然素材の欠点を知りながら上手に付き合うことで、贅沢な時間を
          味わってくださいね。

          自宅で子どものカシミヤニットを洗う様子を動画にしました。あわせ
          てご覧ください! (1分38秒)

           
              



          カシミヤベビー服専門店が教えます。カシミヤが暖かい理由

          • 2015.08.23 Sunday
          • 0
            カシミヤがなぜ暖かいのか、その理由をご紹介。
             
            それは空気がポイントです。
             
            okurimonoというカシミヤベビー服のオンラインショップを経営して
            います。「カシミヤって何の毛なの?とよく聞かれます」という話を
            書きましたが、今日は次いで多い質問です。
             
            なんで暖かいの?
             
            はい、それは「空気」がポイントです。
             
            空気というのは、熱を伝えにくい性質がありまして。北海道では標
            準仕様となっている2重窓。これはガラスとガラスの間に空気を含
            ませて、断熱材代わりにしているわけです。
             
            さらに、繊維が細かければ細かいほど、たくさんの空気を抱えるこ
            とができます。市場に出回っている獣毛の中で、最も細い毛がカ
            シミヤ
            なんですね。
             
            どれだけ細かいか、比較してみます。
             
            人間の毛髪が70〜100ミクロン、カシミヤは12〜17ミクロン。
            (1ミクロンは1/1000ミリメートル)


            出典:BOKEN 
             
            人毛が巨大に見えますね。
             
            熱伝導率の低さをみてみましょう。


             
            カシミヤを含むウールは、熱を伝えにくい。レーヨンやナイロンとい
            った合成繊維と比較すると、1/5程度しか熱を伝えません。
             
            細かいカシミヤ繊維は、1本1本絡み合ってたくさんの空気を含む
            ことができる。

            その空気は、外の冷たい空気を遮断して、着ている人の肌の熱を
            奪うのを防ぎ、体温が逃げないようにしてくれる。


            というワケ。だから暖かいのです。
             



            カシミヤとは、カシミヤ山羊から採れる産毛です

            • 2015.08.22 Saturday
            • 0
              カシミヤが山羊の毛だと知っている人が意外と少ないので、ご紹介。
               
              カシミヤが何なのか知られてない。



               
              okurimonoというカシミヤベビー服のオンラインショップを経営してい
              ます。カシミヤって何の毛なの?とよく聞かれます。
               
              とても高価で良いものだと知っていても、何からできているのかまで
              ご存知ない方が多い。「カシミヤ」というブランド名だと思っている人
              もいましたね。
               
              端的に言いますと、カシミヤとは、カシミヤ山羊(やぎ)から採れる
              「産毛(うぶげ)」です

               
              英語でCashmere。インド北西部の高山地帯「カシミール(Kashmir)
              地方」に生息するカシミヤ山羊に由来してます。
               
              この地方で採れる山羊の毛で織った肩掛けが、18世紀にヨーロッ
              パで大流行した。それがきっかけで、カシミヤが世界に認知された
              といわれています。


              今では、チベット、モンゴル、中国、イラン、イラク、ロシアなどの乾
              燥した寒冷山岳地帯で飼育されています。



              出典:Enjoying India
               
              生産国としては中国が第一位でシェア80%。次いで第二位はモン
              ゴル。最近は、品質の良さからモンゴル産が人気です。
               
              生息地帯は、冬は−40度以下、夏は40度を超える過酷な気象条
              件です。ここで生き抜くために、カシミヤ山羊には、外側の堅い「刺
              毛(しもう)」と、内側の繊細で柔らかい「産毛(うぶげ)」の2種類が
              生えて、2重の体温維持構造になっているんです。
               
              この産毛が、カシミヤの原毛。



              出典:Cashmere World 

              年に1回、暖かい季節が来て毛が抜け落ちる前に、大きなクシで
              産毛だけを梳きとります。1頭から約500gの原毛が採れるといわれ
              ています。



              出典:blackgaotcashmere 
                
              それから汚れや一緒に取れてきた「刺毛」とかゴミなんかを取り除
              いて、細くて長い毛だけを選別して糸にする。最終的には、1頭から
              採れる量は150〜200gになるんですね。
               
              これが、カシミヤ繊維。
               
              マフラーなら1頭分、セーターを作るためには約4頭分、コートなら24
              頭分とも。高価なのにはワケがあるんです。
               



              「ウールの王様」チルー、絶対買ってはいけません

              • 2014.08.01 Friday
              • 0
                日本初 カシミヤベビー服専門店okurimono店主竪谷の妻の方です。
                 
                先日、神の毛を持つビクーニャをご紹介しましたが、実はもう一種
                類、カシミヤより細かい毛を持つ動物が存在しています。チルー
                (Chiru)。正式にはチベットアンテロープ(Tibetan Antelope)
                というカモシカの仲間です。
                 
                ビクーニャは伝統的な狩猟が認められて、ごくわずかですが製品化
                もされていますので、お金に糸目を付けなければ手に入れられない
                こともない。でもこのチルーで作られた製品は、どんなにお金があ
                ったとしても買ってはいけません。


                 
                出典:Little India

                チベット高原を中心に、インドのラダック地方まで広く分布。3,700
                〜5,500メートルの高さにある高地や渓谷で、年平均気温は氷点下、
                風が強く乾燥し草木がまばらにしか生育していない場所を、移動し
                ながら生活しています。
                 
                チルーの毛を原料とするショール「シャトゥーシュ」は「ウールの
                王様」とされ、大きなショールでも指輪を通り抜けるといわれるく
                らい滑らかなことから、別名リングショールとも言われています。
                インドでは何世紀もの間、マハラジャなどの上流階級の結婚の持参
                物として珍重されてきたとか。
                 
                軽く、柔らかく、弾力性があり、保温性に富んだ毛。でも、価値が
                あるとみなされるのは首周りの長い毛だけで、1頭でわずか100g採
                れるかどうか。ショール1枚作るのに3〜5頭分が必要になります。
                そして問題なのは、チルーを殺して皮を剥ぎ、毛を採取するという
                こと。
                 
                1980年代後半から1990年代にかけて商業規模に拡大した狩猟は、深
                刻な数の減少を引き起こし、20世紀初頭には約100万頭と言われた生
                息数は、1998年には推定75,000頭以下となりました。2006年には15
                万頭まで回復と報告されましたが、詳細はわかっていません。
                 
                現在中国とインドでは法的に保護され、国際自然保護連合(IUCN)
                は絶滅危惧種に指定。1975年からワシントン条約により国際取引は
                禁止されていますが、密猟はやみません。
                 
                日本国内では2001年にショールが代官山のブティックで販売され、
                外為法と種の保存法違反で関係者が逮捕されています。ショール2枚
                を80万円で販売したとか。販売は当然のこととして、知らずに買っ
                ても処罰されます。
                 
                『買う→需要増加→原料が高額で取引される→密猟を誘発→個体減少』

                買うことは密猟を助長して絶滅に加担すること。そのくらいの想像力
                と知性は、大人なら最低限身につけておきたいものです。
                 
                一方で「彼らはファッションの犠牲者だ」と述べている保護活動家も
                います。世界に出回るカシミヤの90%は、中国とモンゴルからもたら
                されています。チルーが生息するエリアが、増える一方のカシミヤ山
                羊に占領されているというのです。
                 
                わたしたちが手軽にカシミヤ製品を手にすることができるのは、カシ
                ミヤ山羊が家畜化できたことによるものが大きいでしょう。でもそれ
                によって、チルーをより一層過酷な状況に追いやっている。使い古さ
                れた言葉ですが、自然というのは本当に微妙なバランスで成り立って
                いるのですね。
                 
                「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないけれど、カシミヤのセーターを
                買うという自分の行為が、遠い異国の野生生物に影響しているとは、
                考えが及びませんでした。カシミヤの恩恵に感謝して、大切に末永く
                着ないとバチが当たりそうです。

                 



                「神の毛」を持つビクーニャ

                • 2014.07.18 Friday
                • 0
                  カシミヤより細い毛を持つけれど、残念ながらほぼ入手不可能という
                  『ビクーニャ』という動物についてのお話です。
                   


                  出典ウィキペディア
                   
                  ビクーニャは、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリにまたがって
                  生息しているラクダの仲間です。現在のところ、アルパカの原種とい
                  う見方が優勢です。
                   
                  1頭の雄を中心に、複数のメスや子供たちで群れを作って生息。体長は
                  約130〜160センチ、体高は約85センチ、体重約33〜65キロ。
                   
                  動きは俊敏で、空気の薄い標高4,000メートル以上の山岳地帯を、時速
                  50キロの猛スピードで駆け回ります。また、非常に臆病で、家畜化でき
                  ない動物と言われています。



                  出典ウィキペディア

                  体を覆っているのは極細の毛。太さは10〜18ミクロン(1ミリの100分の
                  1ほど)。人の髪の毛の10分1ほどですから如何に細かいか。そして軽
                  くて保温性が高く、極上品質なのです。
                   
                  インカ帝国の時代は「神の毛」と呼ばれ、その毛で織った服は皇帝だけ
                  しか着ることが許されない貴重なものでした。
                   
                  家畜化ができず、稀少な毛を持つことなどが祟って、一時は密漁が絶え
                  ませんでした。インカ時代に120万頭とも言われたビクーニャは、1960年
                  代には1万頭を割り、絶滅寸前まで追い込まれたのです。


                   
                  ペルー国旗の紋章の中に描かれているのは、ビクーニャです。

                  チリの北部、アタカマ砂漠の標高約5,000メートルの高原に、日本の国
                  立天文台チリ観測所がありますが、その周辺は保護区に指定されており
                  ビクーニャに近づいたり触れたりすることは禁じられています。

                  そうやって保護されてきたビクーニャは、現在少しずつ数を回復しつつ
                  あります。
                   
                  1990年代からは、インカ帝国時代に行われていた体毛を刈るための追い
                  込み猟(チャク)が復活しました。現地の人たちがペルー政府より特別
                  に許可を受けて毛を収穫し、製品化されているものもあるようです。
                   


                  出典ウィキペディア 
                   
                  ですが、そのチャクは2年に1度しか許可が下りず、1回の採毛は成獣1頭
                  につきわずか250〜350グラムだとか。一般に流通する量にはほど遠く
                  目にすることすら叶わない、幻の獣毛。

                  ペルー大使館の商務参事官によると、現在ペルーにはビクーニャの総数
                  の60%(13万頭)がおり、1キロの原毛が卸価格で500ドル以上する
                  そうです。輸入するにも許可が必要で、現地でも認定業者から買わなく
                  てはならないということでした。

                   
                  マフラーで30万円、セーター100万円、毛布300万円、コートにいたって
                  は600万円するという話も耳にしたことがあります。言葉を失いますね。


                  そんなわけで、流通する獣毛の中でいちばん細いのはカシミヤ、という
                  ことになるのです。
                   



                  カシミヤの風合いは国によって好みがある

                  • 2014.06.25 Wednesday
                  • 0
                    Les Tricots de Margotの代表パスカリンヌさんから、ブランドのお客様は
                    大多数がイギリス、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、スペイン、オランダ)と聞
                    いて、カシミヤの風合いや柔らかさなどに関しては、国によって好みがあ
                    るという話を思い出しました。
                     
                    イギリス人は、しっかりとした編地で、着ているうちに柔らかさが出てくる
                    ようなカシミヤ。
                    イタリア人や日本人は、触ったときにいかにもカシミヤタッチという感じの
                    柔らかめを好むのだそうです。
                     


                    日本人好みの傑作 UTO天使のブランケット
                     
                    そう言われてみれば、Les Tricots de Margotのカシミヤベビー服はイギリ
                    ス人好みのしっかりとした編地です。
                    3本撚りの太い糸でザックリと編まれたフード付きコートをはじめとして
                    他のアイテムも2本撚りの糸で細かく編み込まれ、初めて手にしたときは
                    赤ちゃん用なのになんてしっかりした作りなのだろうと感心しました。
                     


                    アウターとして安心のしっかり感 Les Tricots de Margotのフード付きコート
                     
                    イギリス人が好む「着ているうちに柔らかさが出てくること」は、「時間の経過
                    を楽しむこと」と言い換えることもできるかもしれません。
                    ヴィンテージを尊ぶお国柄が出ていますね。
                    何をするにも速さが求められる今は、時間をかけることは贅沢だと感じます。
                     
                    他方、ヨーロッパでもイタリアは日本と同じくして、初めから高い完成度を求
                    めると言えるかもしれません。
                    お国柄や国民性がわかるようで面白い。

                    ほかの国はどうなのか、もっと知りたくなりました。
                     



                    外の小生物に気を付けたいカシミア

                    • 2014.05.30 Friday
                    • 0
                      釧路では4月上旬にでたフキノトウ。
                      今ではフキの葉が大きくなり始めています。
                      みなさん草原にいくといろいろな虫が目につくと思います。



                      実は目に見えないレベルですとものすごい数の生物がいるのをご存
                      知でしょうか? 
                      林業試験場の果樹栽培講習会に参加したとき、顕微鏡を使って葉の
                      表面をみるとびっしり微生物がいました。



                      カシミヤなど羊毛の最大の欠点である虫食い犯人は、2種類の昆虫の
                      幼虫です。参照ブログ2013/12/21

                      特にヒメマルカツオブシ虫は、5ミリくらいでカナブンに似ています。
                      マーガレットなどの花によくいますね。
                      虫の親は、子供の餌となるものに卵を産み付けます。

                      植物のあるところは虫のすみかでもあります。
                      くれぐれも外に出た時にはご注意ください。
                      卵がついている恐れがあるときは、防虫剤やアイロンのスチームを当てると
                      効果がありますよ。



                      また、保管するときは1階よりも2階など、虫が高いこところまで
                      飛んでこない場所がいいと言われます。
                      虫の生態を知ると、対策も見えてきます。