Okurimono

カシミヤベビー服専門店 okurimono のブログです

ブログカテゴリー

最近の記事

カレンダー

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

過去の記事



Yahoo! JAPAN

  • ウェブ全体を検索
  • ブログ内を検索

「神の毛」を持つビクーニャ

  • 2014.07.18 Friday
  • 0
    カシミヤより細い毛を持つけれど、残念ながらほぼ入手不可能という
    『ビクーニャ』という動物についてのお話です。
     


    出典ウィキペディア
     
    ビクーニャは、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリにまたがって
    生息しているラクダの仲間です。現在のところ、アルパカの原種とい
    う見方が優勢です。
     
    1頭の雄を中心に、複数のメスや子供たちで群れを作って生息。体長は
    約130〜160センチ、体高は約85センチ、体重約33〜65キロ。
     
    動きは俊敏で、空気の薄い標高4,000メートル以上の山岳地帯を、時速
    50キロの猛スピードで駆け回ります。また、非常に臆病で、家畜化でき
    ない動物と言われています。



    出典ウィキペディア

    体を覆っているのは極細の毛。太さは10〜18ミクロン(1ミリの100分の
    1ほど)。人の髪の毛の10分1ほどですから如何に細かいか。そして軽
    くて保温性が高く、極上品質なのです。
     
    インカ帝国の時代は「神の毛」と呼ばれ、その毛で織った服は皇帝だけ
    しか着ることが許されない貴重なものでした。
     
    家畜化ができず、稀少な毛を持つことなどが祟って、一時は密漁が絶え
    ませんでした。インカ時代に120万頭とも言われたビクーニャは、1960年
    代には1万頭を割り、絶滅寸前まで追い込まれたのです。


     
    ペルー国旗の紋章の中に描かれているのは、ビクーニャです。

    チリの北部、アタカマ砂漠の標高約5,000メートルの高原に、日本の国
    立天文台チリ観測所がありますが、その周辺は保護区に指定されており
    ビクーニャに近づいたり触れたりすることは禁じられています。

    そうやって保護されてきたビクーニャは、現在少しずつ数を回復しつつ
    あります。
     
    1990年代からは、インカ帝国時代に行われていた体毛を刈るための追い
    込み猟(チャク)が復活しました。現地の人たちがペルー政府より特別
    に許可を受けて毛を収穫し、製品化されているものもあるようです。
     


    出典ウィキペディア 
     
    ですが、そのチャクは2年に1度しか許可が下りず、1回の採毛は成獣1頭
    につきわずか250〜350グラムだとか。一般に流通する量にはほど遠く
    目にすることすら叶わない、幻の獣毛。

    ペルー大使館の商務参事官によると、現在ペルーにはビクーニャの総数
    の60%(13万頭)がおり、1キロの原毛が卸価格で500ドル以上する
    そうです。輸入するにも許可が必要で、現地でも認定業者から買わなく
    てはならないということでした。

     
    マフラーで30万円、セーター100万円、毛布300万円、コートにいたって
    は600万円するという話も耳にしたことがあります。言葉を失いますね。


    そんなわけで、流通する獣毛の中でいちばん細いのはカシミヤ、という
    ことになるのです。