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カシミヤベビー服専門店 okurimono のブログです

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パシュミナって何? 定義があいまいなパシュミナについて解説します

  • 2019.02.15 Friday
  • 0

     

     

    「パシュミナって何? カシミヤとパシュミナは何が違うの?」と、疑問に思っていらっしゃる方が

    たくさんいると思います。

     

    わたしもokurimonoでカシミヤ製品を扱うまで、「パシュミナとはカシミヤ製の極薄ストールのこと」

    程度の認識でした。

     

    パシュミナとは、「カシミヤ山羊から採れる原毛を手紡ぎ手織りした織物」です。

     

    ところが、世界的にも定義が非常にあいまいで、本来のパシュミナとはかけ離れた製品が多く

    流通しています。

     

     

    ◆本物のパシュミナとは?                              

    パシュミナとは、インドカシミール地方で作られる、カシミヤ山羊から採れる原毛を「手紡ぎ」で

    糸にし、「手織り」した伝統的な織物のことをいいます。

     

    その歴史は500年以上ともいわれ、カシミヤという言葉が誕生するよりも古くから存在しています。

     

    手紡ぎしたカシミヤ糸は非常に細くデリケートで、機械では糸が切れてしまうため、手織りでしか

    織ることができません。

     

    全て手作業ですから、希少性が高く、とても高価です。

     

    現在多く流通しているのが、経糸(たていと)にシルクを使用したり、ウール混紡の糸で機械織り

    したマシーンパシュミナです。

     

    一般には見分けが付かないほど類似していますが、本物のパシュミナとは厳密に区別され

    価格は本物の数分の1ほどになります。

     

    本物のパシュミナも機械織りのマシーンパシュミナも、「パシュミナ」として売られているので

    購入するときは注意が必要です。

     

     

    ◆日本で定着した「パシュミナ」の定義                       

    日本では、本来のパシュミナからかけ離れた製品も含めて「パシュミナ」という名称が定着して

    しまいました。

     

    「テキスタイル事典」ナツメ社から、「パシュミナ」について一部抜粋します。

     

    概要

    カシミヤ山羊からとれる、最上級の毛で作った織物。日本では2000年頃に女性の間で流行し、

    その後定番化したパシュミナ・ストールがなじみ深い。

     

    曖昧な定義

    カシミヤの定義ははっきりしているが、パシュミナの繊維の定義はあいまいである。カシミヤ山羊

    の首の産毛とするものもあれば、カシミヤの中の15μm以下の毛とするものもある。いずれにし

    ても、カシミヤの中で最高級品という位置付け。近年では薄手のカシミヤ混紡繊維やウール繊維

    のものも、高級品の位置付けとしてパシュミナとよばれることもある。

     

     

    日本では、本物のパシュミナも、マシーンパシュミナやシルク混紡、はてはファインウールやレーヨン

    までパシュミナと呼ばれています。

     

    そのため「パシュミナとは薄手のストールのこと」といった誤解が生まれているのです。

     

     

    ◆「パシュミナ」と「カシミヤ」何が違うの?                     

    「パシュミナ」と「カシミヤ」の名称も、混乱を招く要因のひとつになっていると考えられます。

     

    パシュミナ(pashmina)の名前の由来は「細かくやわらかい毛」という意味のペルシャ語(pašmina

    からきています。

     

    もともとはインド北西部の高山地帯「カシミール(Kashmir)」地方の伝統的な織物だったパシュミナ

    (pashmina)。

     

    18世紀ころ、パシュミナのショールがシルクロードを通じてローマに運ばれ、ヨーロッパの貴族を

    中心に大流行しました。

     

    ヨーロッパの人々はカシミールでこの繊維に最初に遭遇したので、「カシミール地方のパシュミナ」

    から「カシミヤ」に名称が変遷し、世界的に認知されていったと言われています。

     

    パシュミナとは、カシミヤの素晴らしさを世に知らしめるきっかけになった「カシミヤ製の織物」

    であり、カシミヤの代名詞でもあるのです。

     

     

    ◆日本で様々な素材がパシュミナとして流通                   

    「カシミヤ山羊の毛、またはカシミヤ山羊の毛で作った毛織物」のことを「カシミヤ」といいます。

     

    商品の品質について事業者が表示すべき事項や表示方法を定めた「家庭用品品質表示法」

    では、カシミヤは「動物繊維」のなかの「毛」に該当。

     

    洋服に付いているタグなどの表示名は、「カシミヤ」または「毛」のどちらかになります。

     

    非常に希少性の高い高価な本物のパシュミナも、ニットや機械織りの生地、フェルト地のコート

    カシミヤとは名ばかりの粗悪品も、カシミヤであれば品質表示法上はひとくくりになってしまう

    んですね。

     

    さらに、品質表示法では「パシュミナ」という言葉がありませんので、シルク混紡、はてはウール

    やレーヨンまでパシュミナと言っても何ら問題はありません。

     

    パシュミナを他のカシミヤ製品と区別して表示することができないこと、パシュミナという名称の

    表示に決まりがないことが、本来のパシュミナとはかけ離れた製品が流通している背景にある

    のです。

     

    そしてこれもまた、誤解と混乱を招く要素になっていると考えられます。

     

     

    ◆本物のパシュミナを見分ける方法                        

    本物のパシュミナは手紡ぎで手織りのオールハンドメイドですから、大変高価です。

     

    本物かどうかを見分ける最も重要なヒントは「価格」と言ってもいいでしょう。

     

    加えて、日本の伝統工芸品と同様に担い手が少なくなり、工房もどんどん少なくなってきている

    ようで、入手が難しくなってきています。

     

    本場でパシュミナを専門的に扱っている店でも、本物のパシュミナは数枚ほどで、ほとんどが

    手ごろな価格のマシーンパシュミナだと聞きました。

     

    本物のパシュミナを入手するなら、信頼できるパシュミナ専門店や現地空港の土産店などで

    購入するといいでしょう。

     

    パシュミナのなかでも、細い針で手刺繍をほどこした「ソズニ刺繍」や機織り機で模様を織り込んだ

    「カニ織」と呼ばれるパシュミナは最高級品です。

     

    全面に緻密な刺繍を施したものになると製作に数年を要するものもあるそうで、お値段は安い

    ものでも数十万円。なかには数百万円のパシュミナも販売されています。

     

    こうなるともはや芸術作品ですね。

     

     

     

    パシュミナの軽さや柔らかさは言葉になりませんが、型崩れしやすく、繊細で取り扱いが難しい

    というデメリットがあります。

     

    わたし自身、荒れた手で触っただけでパシュミナの糸がツレてしまい、息が止まりそうになりま

    した。日常使いには勇気が要りますね。

     

    カシミヤベビー服専門店okurimonoでは赤ちゃんのためのカシミヤを扱っていますが、パシュミナ

    のようなデリケートなものは相応しくありません。

     

    赤ちゃんの身体の動きを妨げず、気兼ねなく使うには、「伸縮性のあるカシミヤニット」がいちばん

    だと考えています。

     

    とくに最高級カシミヤ100%のおくるみは、出産祝いやギフトに大変人気の品です。

    この機会にぜひご覧ください。

     

    カシミヤベビー服専門店okurimono